コラム

■嫦娥奔月

『嫦娥奔月』は中国の神話・伝説で、嫦娥という月に住む仙女の物語です。羲和という女神は太陽となる10人の息子を産みました。この10の太陽は交代で1日に1人ずつ地上を照らす役目を負っていましたが、ある日10の太陽が一緒に現れました。后羿は1つを残して9の太陽を射落しました。 太陽を射た後、この功績から后羿は西王母から不老不死の薬をもらいました。后羿はこの薬を嫦娥に預かってもらいました。嫦娥はこれを化粧台の箱に隠しました。残念ながら、学生の蓬蒙はこの場面を見てしまいました。 三日後、后羿は狩猟に行きました。蓬蒙は剣を握って、嫦娥に不老不死の薬を出せと脅かしました。脅かされた嫦娥は、緊急なのに即断し、箱を出して不老不死の薬を一口に飲みました。飲んですぐ、嫦娥の体が地面から上昇し、窓口から飛び立って昇天しました。夫のことを思っているため、嫦娥は人間に最も近い月に住むようになりました。 夕方、后羿は家に帰り、侍女らは泣きながら昼のこと伝えました。后羿は驚き、怒ってその悪人を殺そうとしましたが、蓬蒙はもう逃げてしまいました。絶望した后羿は夜の空を仰ぎ、愛妻の名前を呼んでいました。驚いたことに、その日の月は特に明るくて、しかもあの揺らいでいた人影は非常に嫦娥に似ていました。后羿は侍女らに命じ、嫦娥の好んでいた庭園にテーブルを置き、好きな果物を供え、遥か月の宮殿で自分のことを思っていた嫦娥を祭りました。 紹介:絲睿

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■神羅の仏教

イチャドンについて イチャドンは新羅の官職でした。高句麗や百済は仏教が盛んでしたが新羅では貴族の人が神のような存在だと扱われて仏教は浸透していませんでした。王の側近になったイチャドンは王様と共に仏教を国の宗教にしようとしましたが、臣下達の反対を受けます。イチャドンは王様にお願いします。「私にいい方法があります。貴族たちを皆呼んでください。そして私を殺してください」と言いました。イチャドンは死ぬ前に「 仏(ほとけ)の奇跡で私の血は白色になり花が咲くだろう」処刑された後にイチャドンの体から白色の血が吹き出し、天から花びらが落ちてきたのです。その光景を見た新羅の人々は仏教)を国の宗教にしようと動き出したのです。 ウォニョ(元曉)について ウォニョは新羅の僧侶です。ウォニョは中国、当時の唐に留学の為(ため)に渡ろうとしました。長い道のりなので一晩を過ごす為に洞窟に入ることになりました。そんな時に喉が乾いたウォニョは辺りが暗い中、近くにあった水を飲みました。その水はとても美味く極上の味だったそうです。しかし翌日その水を見るとそれは骸骨に溜まった水だったのです。その時ウォニョは気づきました。「 心の持ちようで全て変わる」ということです。悟りを得たのです。これは「 一切唯心造」といいます。悟り)を得たウォニョは留学を辞めて仏教の大衆化を目指し行動していくのでした。 紹介:モスユン

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■大きいものと小さきもの

中国名:逍遥遊 昔の中国は、たくさんの国王が権力のために戦っていて、人々は安心して生活できなかった。荘子という人は、この厳しい状況を見て、「平和がほしいのう。何かいい方法はないだろうか。しかし、私は一般の人間だし・・・」そこで、「物語を語ろうではないか。みな、物語が好きじゃろう。物語を伝えれば、戦争をやめるかもしれん」と考えた。 荘子の物語がはじまる。  この世界の北の方の海に大きい魚がいる。その名は鯤という。この巨大な魚が、姿を変えて巨大の鳥となる。その名は鵬という。鵬が空を飛べば、その翼の大きいこと、まるで青空を覆う雲のようだ。鵬は海の強風に乗って、九万キロメートル南の方の海まで飛ぶ。「南の果ての海」とは天の池である。  鵬が空を飛ぶとき、地上にいたら見られないうつくしい景色を見た。鵬が「うつくしい眺めだ。これは自由の真実なのか」と考えた。  それを見て、スズメが鵬を笑った。「あいつはなぜこんな高いところを行くのか。おれは力いっぱい跳ねて飛び上がって、草のしげみの中を自由に遊ぶ。それでもう十分だよ。鵬は間抜けだな。」  しかし、これはおかしなことである。草の茂みでしか遊べないやつが、空を自由に飛び回れる鵬を笑うなんて。         物語はここで終わった。そして、荘子がこう反問した。  「今の官僚や国王たちが、幸福や本当の自由をよそに争いあっている。恵まれた生活を送っていたが、実は茂みの中を遊んでいるスズメみたいに、権力や野心の虜に過ぎないのではなかろうか。たとえ権力や名誉の追求をやめても、ありのまま生きれば、大空を飛ぶ鵬のような、本当の自由や幸福を手に入れられるのじゃ。」 紹介:コガイ

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