昔々マシュー王という王様がいました。この王様はカラヌタニヤ時代に全スロベニアの王様でした。 住民(じゅうみん)の全員が憧れていました。例えば、貧しい人に支援をあげたり、手伝ったりして、災害が起きた時の問題を全部すぐに解決することができました。さらに、金貨(きんか)を作っていたので、豊かな時代を支配していました。 しかし、すべてが完璧(かんぺき)だったわけではありません。周りの国の王様はみんなマシュー王のことを羨んでいました。ある日、注意していなかった時にマシュー王の王国が攻撃されました。 仕方ないですが、生き残りの人たちと山の中に逃げて、テーブルのそばに横(よこ)たわって、山の魔法で寝てしまいました。 しかし、王様の髭がテーブルに9回巻き付いたことによって、山の外は綺麗な花が咲いて王様も目を覚まします。 紹介:プレレツ カヤ
芳一は墓地で琵琶を鳴らして、物語を語っていました。芳一は目が見えないが鬼も感動させるような弾き語りができる琵琶法師です。異国の話でさえも魅力を伝えることができるほどの。芳一の元へ、男性がやってきて、毎晩平家の物語を語るように言いました。それから、芳一は2日間夜一人で物語を紡ぎました。いっしょに住んでいる人が毎晩出かけている芳一が気になって見に行ったところ芳一は亡霊に憑りつかれていました。男性は平家の落ち武者だったのです。和尚さんにそのことを相談すると今日の夜には芳一にとり殺されてしまうことが分かりました。和尚さんは芳一を亡霊から守るために体中にお経を書きました。和尚さんは芳一に「お経の力によって亡霊から芳一の姿が見えることはなくなった。しかし、声は聞こえてしまうため決して声は出さないように」と伝えました。その夜、亡霊が芳一の命を奪うために訪れました.しかし、耳しか見つけることはできませんでした。「しかたない、耳だけ貰っていこう」と亡霊はバチンと大きな音を立てて芳一の耳を千切りとりました。和尚さんは芳一の耳にだけお経を書くのを忘れてしまったため亡霊から見えてしまっていたのです。芳一は耳を失ってしまいましたが、亡霊が訪れることはなくなりました。このことから芳一は耳なし芳一と呼ばれるようになりました。様々な人が各地から芳一の琵琶を聴きに来るようになり、芳一は好きな琵琶を弾いて余生を過ごしました。 紹介:清川優衣
ジャシは月の神様で気に入ったインディオの娘を星にして傍で過ごしてもらうことがありました。若い女性のナイアはその星の一つになることが憧れでした。 ああ、私も空の星になりたいな~ ある夜、ナイアは湖に映る付きを眺めていました。そこで、月に届こうと手を伸ばしました。その時体のバランスが崩れ湖の中に落ちてしまいました。 どぼーん そして、泳げないナイアは溺れて死んでしまいました。 そのことを知ったジャシ様は感動し、言いました。 なんという悲惨な最後でしょう。私に対する強い気持ちをたたえて、普通の星ではなく。 ふ~ ジャシ様はナイアをスイレンにしました。それ以来、スイレンは「水の星」と呼ばれるようになったのです。 紹介:レナト
『嫦娥奔月』は中国の神話・伝説で、嫦娥という月に住む仙女の物語です。羲和という女神は太陽となる10人の息子を産みました。この10の太陽は交代で1日に1人ずつ地上を照らす役目を負っていましたが、ある日10の太陽が一緒に現れました。后羿は1つを残して9の太陽を射落しました。 太陽を射た後、この功績から后羿は西王母から不老不死の薬をもらいました。后羿はこの薬を嫦娥に預かってもらいました。嫦娥はこれを化粧台の箱に隠しました。残念ながら、学生の蓬蒙はこの場面を見てしまいました。 三日後、后羿は狩猟に行きました。蓬蒙は剣を握って、嫦娥に不老不死の薬を出せと脅かしました。脅かされた嫦娥は、緊急なのに即断し、箱を出して不老不死の薬を一口に飲みました。飲んですぐ、嫦娥の体が地面から上昇し、窓口から飛び立って昇天しました。夫のことを思っているため、嫦娥は人間に最も近い月に住むようになりました。 夕方、后羿は家に帰り、侍女らは泣きながら昼のこと伝えました。后羿は驚き、怒ってその悪人を殺そうとしましたが、蓬蒙はもう逃げてしまいました。絶望した后羿は夜の空を仰ぎ、愛妻の名前を呼んでいました。驚いたことに、その日の月は特に明るくて、しかもあの揺らいでいた人影は非常に嫦娥に似ていました。后羿は侍女らに命じ、嫦娥の好んでいた庭園にテーブルを置き、好きな果物を供え、遥か月の宮殿で自分のことを思っていた嫦娥を祭りました。 紹介:絲睿
むかしむかし、吉四六(きっちょむ)さんと言う、とてもゆかいな人がいました。吉四六さんは、この頃、妙な事ざるにウマのふんを入れて、川にさらして洗っているのです。そして洗い流すと、ざるの中にいくらかのお金が入っています。 吉四六さんは、ざるにお金を入れたまま、見せびらかすように帰っていきました。さあ、それを見た人たちは、みんな吉四六さんのウマがほしくなりました。そして吉四六さんに売ってくれと頼むも断られ続けました。そしてとうとう、うわさを聞いた町一番のウマ買いがやってきました。ウマ買いは大金を出し、吉四六さんはウマを渡しました。しかし、ウマはお金のふんを出さないのです。 困っている馬買いを見て吉四六さんは、その餌に金は入っているのかと聞きました。余計に困っている馬買いに吉四六さんは言いました。 「この世で一番上等なえさは、お金入りのえさだ。それさえやれば、ウマはお金の入ったふんをするよ」 紹介:江原拓郎
昔々、心の優しいおじいさんと欲張りなおばあさんがいました。おじいさんは雀を大事に飼っていました。おじいさんが出かけたある日雀はおばあさんが作ったノリを食べてしましました。起こったおばあさんは雀の舌をはさみで切って、外へはなしてしましました。それを聞いたおじいさんは心配して雀を探しに行きました。おじいさんが藪の奥に雀たちの宿を見つけました。雀は廼利を食べてしまったことを謝り、自分を探してくれたおじいさんに感謝を伝えました。雀たちはおじいさんに御馳走を用意し歌や踊りでもてなしました。その後お土産として雀は大小2つの箱を用意しました。おじいさんは年を取っているかと小さい箱を持ち帰りました。家に帰って中身を見てみると金銀、宝石が詰まっていました。それを見たおばあさんは雀の宿に行き大きな箱を強引に受け取り帰り道の途中で箱を開けてしまいました。すると、箱の中から怪物が出てきておばあさんは腰を抜かしてしましました。 紹介:川原千尋
イチャドンについて イチャドンは新羅の官職でした。高句麗や百済は仏教が盛んでしたが新羅では貴族の人が神のような存在だと扱われて仏教は浸透していませんでした。王の側近になったイチャドンは王様と共に仏教を国の宗教にしようとしましたが、臣下達の反対を受けます。イチャドンは王様にお願いします。「私にいい方法があります。貴族たちを皆呼んでください。そして私を殺してください」と言いました。イチャドンは死ぬ前に「 仏(ほとけ)の奇跡で私の血は白色になり花が咲くだろう」処刑された後にイチャドンの体から白色の血が吹き出し、天から花びらが落ちてきたのです。その光景を見た新羅の人々は仏教)を国の宗教にしようと動き出したのです。 ウォニョ(元曉)について ウォニョは新羅の僧侶です。ウォニョは中国、当時の唐に留学の為(ため)に渡ろうとしました。長い道のりなので一晩を過ごす為に洞窟に入ることになりました。そんな時に喉が乾いたウォニョは辺りが暗い中、近くにあった水を飲みました。その水はとても美味く極上の味だったそうです。しかし翌日その水を見るとそれは骸骨に溜まった水だったのです。その時ウォニョは気づきました。「 心の持ちようで全て変わる」ということです。悟りを得たのです。これは「 一切唯心造」といいます。悟り)を得たウォニョは留学を辞めて仏教の大衆化を目指し行動していくのでした。 紹介:モスユン
昔、日本を作ったイザナギとイザナミという神様がおりました。しかし、イザナミは火の神を生むときに焼け死んでしまいました。悲しみに暮れたイザナギは黄泉の国へイザナミを迎えに行きました。イザナミは扉の向こうから、黄泉の国の神様に頼んでみるが、決して中をのぞかないでほしいと言いました。イザナギはしばらく待ち続けましたが、イザナミはでてきませんでした。しびれを切らしたイザナギは約束を破り、扉を開けました。そこにいたのは醜い姿となったイザナミでした。イザナギは思わず逃げ出し、姿を見られたイザナミは怒ってイザナギを追いかけます。無我夢中で逃げたイザナギは、黄泉の国の入り口を大きな岩で塞ぎました。岩の向こうから「愛する夫よ、私にこんな仕打ちをするのならば、私はあなたの国の人を毎日1000人殺そう」とイザナミが言いました。それに対してイザナギは「愛する妻よ、それなら私は、毎日1500人の人が生まれるようにしよう」と返しました。このようにして、日本では、人間の生と死が始まったのです。 紹介:中原孝
大昔にアラオという太陽の神とブアンという月の神がいました。彼らの周りに星の子たちがいました。アラオの星の子たちは赤く燃えるような炎の赤色、ブアンの星の子たちは青く澄みわたるような氷の青色。 しかし、一つだけ問題がありました。それは、アラオの星の子とブアンの星の子が触れ合うとブアンの星の子が燃えて消えてしまう。 そこで、アラオとブアンは話し合いました。「私の子たちはあなたの子たちと触れ合うと燃えてしまいます。私はそれがとても悲しいのです。そこでお願いがあります。私たちに子がいなかったことにしましょう。」ブアンのお願いに、 「ならば、お互いの子たちを殺そう。」とアラオは受け入れました。アラオはすぐに自分の星の子たちをぜんぶ食べました。しばらくしてアラオとブアンの間に平和な時間がありましたが、ピョコっと青く輝く星が再び現れはじめたのです。実は、ブアンは自分の星の子たちを雲のカーテンの中に隠していたのです。これに、アラオは怒り、ブアンを追いかけました。 紹介:ナホバダレル
2000年前、昔、慶州(キョンジュ)という地域に、6人の村長が村を構えて住んでいました。 ある日、ソバルゴンという村長が、井戸の近くで馬の鳴き声を聞きました。しかし、そこに行っても馬はなく、ひょうたんぐらいの卵が一つありました。そしてその場で、卵から男の子が生まれたのです。ソバルゴンはその子を家に連れて帰りました。数日後、その子は成人に成長しました。 その男の子の名前は、赫居世(ヒョッコセ)です。ひょうたんのような卵から生まれたから、名字は「朴(パク)」です。(韓国語でひょうたんは朴と発音が同じです) 朴赫居世(パクヒョッコセ)は、のちに新羅(しらぎ)と言う国をつくり、その国は、強い国になりました。 紹介:キムジンセ