コラム

■耳なし芳一

芳一は墓地で琵琶を鳴らして、物語を語っていました。芳一は目が見えないが鬼も感動させるような弾き語りができる琵琶法師です。異国の話でさえも魅力を伝えることができるほどの。芳一の元へ、男性がやってきて、毎晩平家の物語を語るように言いました。それから、芳一は2日間夜一人で物語を紡ぎました。いっしょに住んでいる人が毎晩出かけている芳一が気になって見に行ったところ芳一は亡霊に憑りつかれていました。男性は平家の落ち武者だったのです。和尚さんにそのことを相談すると今日の夜には芳一にとり殺されてしまうことが分かりました。和尚さんは芳一を亡霊から守るために体中にお経を書きました。和尚さんは芳一に「お経の力によって亡霊から芳一の姿が見えることはなくなった。しかし、声は聞こえてしまうため決して声は出さないように」と伝えました。その夜、亡霊が芳一の命を奪うために訪れました.しかし、耳しか見つけることはできませんでした。「しかたない、耳だけ貰っていこう」と亡霊はバチンと大きな音を立てて芳一の耳を千切りとりました。和尚さんは芳一の耳にだけお経を書くのを忘れてしまったため亡霊から見えてしまっていたのです。芳一は耳を失ってしまいましたが、亡霊が訪れることはなくなりました。このことから芳一は耳なし芳一と呼ばれるようになりました。様々な人が各地から芳一の琵琶を聴きに来るようになり、芳一は好きな琵琶を弾いて余生を過ごしました。 紹介:清川優衣

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■嫦娥奔月

『嫦娥奔月』は中国の神話・伝説で、嫦娥という月に住む仙女の物語です。羲和という女神は太陽となる10人の息子を産みました。この10の太陽は交代で1日に1人ずつ地上を照らす役目を負っていましたが、ある日10の太陽が一緒に現れました。后羿は1つを残して9の太陽を射落しました。 太陽を射た後、この功績から后羿は西王母から不老不死の薬をもらいました。后羿はこの薬を嫦娥に預かってもらいました。嫦娥はこれを化粧台の箱に隠しました。残念ながら、学生の蓬蒙はこの場面を見てしまいました。 三日後、后羿は狩猟に行きました。蓬蒙は剣を握って、嫦娥に不老不死の薬を出せと脅かしました。脅かされた嫦娥は、緊急なのに即断し、箱を出して不老不死の薬を一口に飲みました。飲んですぐ、嫦娥の体が地面から上昇し、窓口から飛び立って昇天しました。夫のことを思っているため、嫦娥は人間に最も近い月に住むようになりました。 夕方、后羿は家に帰り、侍女らは泣きながら昼のこと伝えました。后羿は驚き、怒ってその悪人を殺そうとしましたが、蓬蒙はもう逃げてしまいました。絶望した后羿は夜の空を仰ぎ、愛妻の名前を呼んでいました。驚いたことに、その日の月は特に明るくて、しかもあの揺らいでいた人影は非常に嫦娥に似ていました。后羿は侍女らに命じ、嫦娥の好んでいた庭園にテーブルを置き、好きな果物を供え、遥か月の宮殿で自分のことを思っていた嫦娥を祭りました。 紹介:絲睿

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■神羅の仏教

イチャドンについて イチャドンは新羅の官職でした。高句麗や百済は仏教が盛んでしたが新羅では貴族の人が神のような存在だと扱われて仏教は浸透していませんでした。王の側近になったイチャドンは王様と共に仏教を国の宗教にしようとしましたが、臣下達の反対を受けます。イチャドンは王様にお願いします。「私にいい方法があります。貴族たちを皆呼んでください。そして私を殺してください」と言いました。イチャドンは死ぬ前に「 仏(ほとけ)の奇跡で私の血は白色になり花が咲くだろう」処刑された後にイチャドンの体から白色の血が吹き出し、天から花びらが落ちてきたのです。その光景を見た新羅の人々は仏教)を国の宗教にしようと動き出したのです。 ウォニョ(元曉)について ウォニョは新羅の僧侶です。ウォニョは中国、当時の唐に留学の為(ため)に渡ろうとしました。長い道のりなので一晩を過ごす為に洞窟に入ることになりました。そんな時に喉が乾いたウォニョは辺りが暗い中、近くにあった水を飲みました。その水はとても美味く極上の味だったそうです。しかし翌日その水を見るとそれは骸骨に溜まった水だったのです。その時ウォニョは気づきました。「 心の持ちようで全て変わる」ということです。悟りを得たのです。これは「 一切唯心造」といいます。悟り)を得たウォニョは留学を辞めて仏教の大衆化を目指し行動していくのでした。 紹介:モスユン

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